や行

夜具だたみ(やぐだたみ)

夜着だたみ(よぎだたみ)、大名だたみともいう。きものの畳み方の一種。 両脇線を折り、さらに袖を平らに重ねて長方形になったところへ、腰の辺りで二つ折りし、さらに二つか三つ折りにたたむ。ふき綿が入り、刺繍や箔加工の多い留袖や振袖などのきものをたたむのに用いられる。

ヤケ直し

振袖、留袖、訪問着の仮絵羽(店頭などで陳列されている際に仮縫いされている状態)の時のヤケ(日焼け)を直す加工です。

結城紬(ゆうきつむぎ)

絹織物の一種。栃木県と茨城県の鬼怒川沿い一帯で産出する、日本を代表する紬織物である。経糸、緯糸ともに真綿から引き出す手紡ぎ糸を使い、手括りなどで絣糸を作り地機(じばた)で織るという古い技法を伝える貴重な織物で、国の重要無形文化財に指定されている。軽く温かく、柔らかな独特の地風が魅力。細かい亀甲絣や十字絣が多い。

裄(ゆき)・裄丈(ゆきたけ)

和裁用語。きものの背縫いの最上部から、肩先を通り袖口までの寸法。肩幅に袖幅を加えた寸法をいう。 通常は手を斜め45度上げ、背のぐりぐりから手首のくるぶしまで測ります。 怒り肩の場合は、肩のふくらみに沿って測ります。また、左右の手の長さが違う場合は両方を測っておいた方が良いです。 最近では、洋服感覚で長めを好む方が多いですが、その時は手を斜め45度位で測ります。約1寸(4cm)ほど長くなります。しかしあまり長くしてしまうと、反物の生地幅が足りなくなりますので注意してください。

湯通し(ゆどおし)

ふかしともいう。機械作業ではありません。一反ずつ特殊薬品につけ、糊抜きをします。 糊の抜け具合を確認しながら作業しますので、風合いの良い仕上がりになります。 乾燥は自然乾燥ですから、生地がよれたり折れができる心配はありません。 紬・大島等、それぞれ持ち味を生かした仕上がりとなります。

湯のし

機械仕上げですから、幅むらもなく生地の目通りも良く、フェルトの中でゆっくり蒸気を乾かしますので、たんわりとした仕上がりとなります。 訪問着・振袖・留袖等の仮絵羽の反物返しも、は縫いミシンでつき合わせに縫い合わせます。 仕立て屋さんからもとても縫い易いと評判で喜ばれております。