あ行

揚げ

きものの部分の名称で、長めに仕立てた子供のきものを、実際の寸法に合わせて背丈や裄丈を調整する為のつまみ縫いの部分をいいます。肩の部分にある揚げを肩上げ、腰の部分にある揚げを腰揚げといいます。

洗張

きものの洗濯方法の一種。丸洗に対する語で、きものをほどいて洗います。 仕立てているものは、きものの状態のままだと縮んでしまうので、ほどいてから反物の状態にして洗います。 但し、麻や綿の生地のきもの(浴衣等)はきものの状態のまま洗えます。 尚、刺繍、または金加工があるものは水洗いはできないので、ドライ張りで洗います。

雨コート

雨の日の外出時に着る和装用の雨専用コートで、撥水加工が施されているものをいいます。一般的には、地紋のある朱子織の縞や無地物が多いようです。また、夏用には紋紗などの通風性のあるものに撥水加工をして用いることもあります。

袷(あわせ)

きものの仕立て方の名称。裏布をつけない単仕立てのきものに対して、裏をつけて縫い合わせたきもののことをいいます。裏には「胴裏」と「八掛(はっかけ)」をつけます。

居敷当て(いしきあて)

和裁用語。「いしき」とは臀部(でんぶ)の古語で尻当てともいいます。本来は単のきものの臀部の位置に補強のために裏から縫い付けておく当て布のこ とです。きものを着て座ると体重がかかるので、表布がたるんだり、縫い目がほころんだりするのを防ぐため、予め補強するためのもので共布やさらし布を用います。

色無地(いろむじ)

きものの名前。黒以外の色の一色無地染めのきものをいいます。紋意匠縮緬(もんいしょうちりめん)や紋綸子(もんりんず)のような地紋のある生地を用いることが多い。色無地は、紋をつければ準礼装や略礼装として用いることができます。

内揚げ

きもので帯の下になる位置にあらかじめ施しておく縫込みのこと。仕立て直しの際などに丈の調整ができる融通性がある。

裏打

汕斗(スワトー)刺繍の訪問着・振袖・色留袖等に色でレース(穴あき)部分の裏打ちをします。 絞りの振袖・訪問着・着尺等に、絞りが伸びないようにするために、ゴース張りをします。 外注ではなく、弊社でしますので、お客様の要望によりきめ細かい打ち合わせも行き届き、不必要な部分は省く等もできます。

衿巾

通常は広衿は3寸(11.4cm)、バチ衿は衿肩回り1寸5分・衿先2寸、棒衿は1寸5分にしますが、首の長さにより変えることもあります。

衿袖口洗

掛衿・袖口をブラッシングし、その後、専用の機械でやさしく洗います。

衿下

きものの衿先から褄先までの間で、竪妻・褄下とも呼びます。普通、男物は65cm、女物は75cm程度です。

衿洗

衿をブラッシングし、その後、専用の機械で洗います。但し、広衿のもの(喪服は除く)はブラッシング→機械の洗いはしません。